今回はアトリエ系の建築設計事務所の働き方について、実際に働いている人に話を聞いてみました。

アトリエ系建築設計事務所の労働環境のイメージ

従来のアトリエ系建築設計事務所では、毎日日付が変わるまで仕事をして、休日も週1日程度、その給料が数万円という環境が当たり前でした。

というのも、アトリエ系建築設計事務所に入所するのは賃金を稼ぐ労働目的ではなく、自らの知識・技術向上を目的とした修行のような期間として考えられていたため、それでも多くの若者がその道を進んでいました。

実際に現在広島をはじめ世界中で多くのプロジェクトを進めるS有名建築デザイン事務所出身の建築家さんに、所員として働いていた当時のお話を伺ったところ、給料は5万円で、休みの日にアルバイトをして生活費を稼いでいたそうです。

(今ではその事務所ももっと給料は高いです笑)

しかし当時は珍しいことではなく、多くのアトリエ系の建築設計事務所の労働環境はそれに近かったと言われています。

月5万円だと、家賃払ったら終わりじゃん、、、。

 

そんな業界であったため、今日までもそのイメージは続き、長時間労働・給料が少ないというイメージが強く残っています。

しかし働き方が問われている現代、あの漆黒の労働環境で有名なアトリエ系建築設計事務所の働き方にも変化が起きています。

土日祝休み

私が今まで出会ったアトリエ系建築設計事務所の中で最も驚いたのは、土日祝休みを実現しているところがあることです。

これはアトリエ系建築設計事務所に関わらず、建築業界全体でも大変珍しいことです。

そんなこと可能なの?と思いましたが、その事務所の先生曰く、「やるときは極限まで集中してやり、休むときはしっかり休む」を行うことで、土日祝休みが可能なんだとか。

そして、休みをこれほどまで社員に取らせる理由としては、仕事以外の活動から学ぶことを大切にしてほしいからだそうです。

平日の仕事はさすがに6時退社のようには行きませんが、10時くらいには帰れるそうです。

これを早いと思うか遅いと思うかはあなたの価値観に任せます。笑

給料の上昇

今の若者は意匠設計に進もうとしない。という話をよく聞くようになってきました。

多くの学生が構造設計や建築設備・建築環境工学の分野ばかり目指しているそうです。

その原因の一つが給料の少なさでしょう。

月5万円はやりすぎにしても、最低限一人暮らしできるくらいの給料がないとそもそも生活が出来ません。

勉強代と捉える考え方は、今の時代の若者の価値観には合わないのかも知れませんね。

そんなこともあり、今のアトリエ系建築設計事務所の給料はそこそこ多いです。

大手のハウスメーカーや組織系の設計事務所と比べると多くはありませんが、生活するのに困るようなことも少なくなってきています。

ざっと見ると、初任給でもだいたい18万円くらいは出しているところが多いです。

(そこから税金引かれるので、そんなに贅沢な暮らしは出来ませんが。)

まとめ

建築業界はどこも人手不足ですので、意匠設計も例外ではありません。

労働環境も改善されてきているので、進路の一つとして検討してみるのもよいかも。