機動戦士ガンダムSEEDから宇宙建築を考える|未来の建築

突然ですが、「機動戦士ガンダムSEED」をみたことはありますでしょうか。

2002年に放送が開始された『ガンダムSEED』シリーズの中の第一作目で、続編には第二作目として『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』が放送されました。

このSEED作品は、一般の人種と一般の人間よりも優れた遺伝子を持つ人種で戦争が起こっており、主人公はキラ・ヤマトは優れた遺伝子を持ちながら一般人側の軍として戦うという、かっちょいい話です。

あまりアニメについて踏み込んで話してしまうと、詳しい人から反論をかいそうなので作品説明あまりしません(笑)

今回取り上げたテーマは宇宙建築です。

SEEDの作中では、優れた遺伝子を持つ人種はプラントという巨大な住処を宇宙に築いています。

このプラントでは、一時的に人間が滞在する建築物ではなく、プラントの中に街が構成されているような巨大なものをイメージしてもらえればと思います。

以下プラントの説明です。

(僕は読んでもよくわからないので読み飛ばしましたが。笑)

プラント(P.L.A.N.T.:Productive Location Ally on Nexus Technology プロダクティブ・ロケーション・アレイ・オン・ネクサス・テクノロジー)は、コーディネイターが中心となって作り上げた砂時計型をした新世代コロニーの総称。

太陽粒子・宇宙放射線遮断フィールド発生システムを外壁側に有する円錐状構造物の底面に位置する直径10キロ相当の面積が居住区であり、その約7割は水源(湖)で占められている。ゆえに充分な居住地帯を確保するにはサイズそのものを巨大化させる必要があり、その景観はL5宙域にあるにもかかわらず地球上から肉眼で視認できるほどのものとなった。支点となるセンターハブを軸に回転する事で擬似重力を生み出し、地球上とほとんど変わらない環境を確立。側面は多層超弾性偏光&自己修復ガラスで覆われている。気候は亜熱帯に設定。太陽光発電の変換効率が80パーセント強の世界ゆえに、中央のくびれ部分から伸びるシャフト先端の第1次ミラーで太陽光を受け、支点側の2次ミラーへ反射させて電力を蓄える事でエネルギーをまかなっている。行程60キロにもおよぶ両端への移動は内部中心にそびえ立つシャフトタワー内のエレベーターが用いられ、その中間が宇宙港などの施設地帯となっている。

プラント内部のイメージ

 

まあ、このような理論で宇宙に居住空間が作れているということです。

実際にプラントのような巨大建築は現実的なのかどうかを掘り下げていきたいと思います。

宇宙建築

宇宙建築という分野は実際に存在し、地球圏外に存在し、人間が暮らすために設計・建設される構造物や、あるいはその理論のことと位置付けられています。

一般的な建築では、暮らす目的だけでなく、公共建築のような住宅以外の用途のものも含まれるので、宇宙建築の定義にも住居以外も当てはまりそうです。

現在の宇宙建築事例

現在宇宙建築として実在しているものは、国際宇宙ステーションがあります。

よくニュースで映像を見かけますね。

実はこの国際宇宙ステーションの建設は組立部品の運搬と作業のために、50回以上の打ち上げが必要とされています。
小さな部品は小型の無人輸送機で運ばれますが、打ち上げの39回はスペースシャトルにより大型部品等を運びます。

実際、このステーションがどれくらいの大きさかというと、トラス(横方向)の長さ108.4メートル、進行方向の長さ74メートルで、最大滞在人数は6名だそうです。

この、108mが建築で言うとどれくらいの長さかというと、伊豆のおくの公園にある「奥野エコーブリツジ」とほぼ同じ長さです!

分かりづらい?(笑)

とにかく、50回も打ち上げてやっと100M程度の建築が作れるということですので、宇宙建築は建築コストがすさまじいのが想像できると思います。

実際、国際宇宙ステーションの建設費用は、日本円に換算すると約15兆円だそうです。

想像もつきにくい金額ですが、ちなみに京都駅の建設費用をご存じでしょうか。

京都駅は日本の建築の中で最大級にお金がかかっているそうで、建設費用は約1250億円だそうです。

京都駅は国際宇宙ステーションに比べてとてつもなく巨大な建築ですが、建設費用は1/100程度です。

そう考えるとSEEDに出てくるプラントのように、農作物も作れてその空間だけで暮らしを循環させることが出来るような建造物を作ろうとなると、コスト的に難しいのではないかと感じます。

(今回は人間が暮らせる環境かどうかの問題には触れません笑)

しかし、ロケット開発が進み打ち上げコストが劇的に下がれば、可能な時代が来るかもしれませんね!

今回はコスト面からについてでしたが、実際構造的に行けるのかどうかについても追々調べてみたいと思います。