【就活生必見!】建築構造設計士の仕事内容・やりがいをインタビュー|給料・待遇は!?

建築を考える上で意匠と比較されることの多い構造。

どんな建築でも必ず必要となるため需要は多いですが、どんな仕事をしているのかが意外と知られていないような気がします。

私は意匠設計士ですが構造設計士がどんな仕事をしているのか気になったので、いろいろインタビューしてみました!

構造設計士のイメージ

構造設計士と聞くと、みなさんはどんなイメージを持たれますか?

私は構造を計算しているイメージがあります。(笑)

今回インタビューしたのは、組織系総合設計事務所の構造設計士で、入社して丸2年となります。

一日の流れや、1物件の流れを聞いてみました。

経験年数によって仕事内容は変わってくるので、入って数年間の仕事として参考にしていただければと思います。

構造設計士とは

構造設計士は、意匠設計士が考えた計画を実際に実現するために、成り立つ構造を提案する仕事が主になります。

構造設計士の仕事内容

先ほど上でも言いましたが、経験年数によって任される仕事内容は変わってきます。

もちろんどんな仕事でもそうだとは思いますが、構造設計士は専門性がかなり強い仕事なので、特に最初の数年間とベテランとでは仕事内容が変わってくるようです。

ここでは、最初の数年間の仕事内容をご紹介していきます。

1.メールチェック

出勤してまずはメールのチェックになります。

これはどの仕事でも同じですね。

メールの内容としましては、

  • 意匠設計からの依頼(変更要望・質疑・相談)
  • 施工現場からの施工計画書の確認依頼
  • 建材業者とのやり取り

等があります。

最も多いのは意匠設計や現場との連絡です。

意匠設計士との連絡

意匠設計との連絡が多いのは、意匠設計が作った計画をもとに構造を決めるのが仕事の始まりだからです。

計画の初期段階から構造の相談が始まり、計画が変更になれば必然的に構造も変更が生じます。

意匠から計画の変更があった旨などのメールが入ると、構造の修正をすることになります。

施工計画書の承認

施工計画書とは、施工現場で工事のために作られる設計図のようなものです。

構造設計士は物件ごとに構造図面を作成しますが、工事の細かい部分の図面までは作らないことが多いです。

そういった細かい部分をどのように作っていくかは、現場の施工側が検討して、検討した図面を構造設計士に確認してもらいます。

構造設計士が承認しなければ工事が進まないので、重要な仕事となります。

このようなメールの対応作業や雑務を含めて仕事時間全体のうち5%程度を占めます。

2.構造検討

意匠設計から回ってきた計画の構造検討をします。

構造検討は基本的に、構造の計算作業と作図作業となります。

構造計算には大きく分けて、「一貫計算」と「個別計算」があります。

一貫計算とは

一貫計算とは、専用の演算プログラムを使って、建物の形や部材の材料や寸法、固定荷重・積載荷重・積雪荷重などの各種荷重データを入力し、部材剛性などの計算をします。

個別計算とは

個別計算とは、一貫計算では拾えない細かい部材について、エクセルなどを用いて個別に計算します。

専用のプログラムをコンピュータで計算するのと比較して、手計算と呼ばれています。

この計算が構造設計士の仕事の中で大きな割合を占めており、仕事時間にして一貫計算が25%、個別計算が20%程度です。

また、作図作業ではCADを使います。

作図作業は意匠設計に比べるとかかる時間が圧倒的に少ないことが多く、その理由としてはある程度決まったピッチで構造部材が入っていくので、コピペで良いからだとか。

この作図作業は仕事時間のうち30%程度です。

3.現場確認

構造の検討が終わると、工事に入ります。

工事に入った物件はすぐに手離れする訳ではなく、今度は図面通り施工されているか確認する作業に移行します。

このように工事に入った物件は監理物件と呼ばれます。

設計だけを見ると、構造は意匠よりも1物件当たりにかかる時間が少ないので、同時進行で進んでいく物件数も多くなります。

そのため、構造検討をしながら、同時に監理物件もいくつも動いているという状況になることが多いです。

監理物件では、工程ごとに確認が必要なタイミングが出てきます。

建築物が大きくなればなるほど確認作業も多くなるので、監理業務はかなりハードです。

現場監理の作業時間は全体のうち20%程度です。

給料

会社によるため一概には言えませんが、初任給は一般的な金額と言えるでしょう。

しかし、会社によっては最初は給料が低めに設定してあるところもあります。

というのも、構造設計士は構造一級建築士という資格を持って初めて有資格者の仲間入りをするため、資格を取るまでは給料が上がりにくいところも多いです。

構造一級建築士は、一級建築士の資格を取得してから5年間所定の実務経験を経ることではじめて受験資格を手に入れることが出来るハードルの高い資格です。

一級建築士の資格取得には所定の大学を卒業している場合でも、2年間の実務経験が必要となりますので、構造一級建築士を取得するためには最低でも7年間かかることになります。

ただ、建築の規模によっては構造一級建築士の有資格者が必要な場面も多々ありますので、業務を独占できるおいしい資格だとも言えます。

このように、専門性の高い仕事であるため資格を取得するまではある程度下積み期間が必要なようです。

ちなみに、転職サイトなどを参考にすると、構造一級建築士の年収は500万円~1000万円程度だそうで、おおきな開きはあるもののかなり高収入が見込める仕事のようです。

これは専門性が高く、高度な技術が必要になるからという理由もありますが、需要に対して人数が少ないバランスの関係も大きいと思います。

やはり建築で最も人気な分野は意匠ですので、給料に焦点を当てると構造や設備はねらい目かもしれません。

休み・福利厚生

基本的には週休2日制をとっているところが多いです。

構造系の設計士は直接建築主と打ち合わせをすることはほとんどないので、土日休みの方が多いです。

しかし、期日までに終わらせるためにはどうして土曜日出勤を余儀なくされることもあり、休日返上することもあるようです。

会社にもよりますが、構造設計の仕事は残業代をあらかじめ含んだ金額で給与が支払われているため残業代は期待しづらいです。

ちなみに就業時間は、朝9時~19時程度の人が多いようですが、会社によってはもっと遅くまで仕事をしているところもあるのが現状です。

 

構造設計士の仕事はいかがでしたでしょうか。

実際は働いてみなければ見えない部分も多いかもしれませんが、ある程度の大枠は知って頂けたのではないでしょうか。

ただ、業務内容については会社によって違うことも多いです。

もし構造設計士の仕事に興味がある人は、気になる会社で実際に働いている人に聞いてみるのが一番です。

今後も構造設計士の仕事について情報が入り次第追記していこうと思います(^^♪